ストレッチで休日の筋萎縮を防ぐ

ゴールデンウィークなどの長い連休は家でゴロゴロしたり、布団から出なくなったりするトレーニーはいるのではないか。

それは、きわめて危険な行為である。筋の活動量が大きく減少すると筋の萎縮が生じてしまうからだ。

 

14日間のベットレスト(寝たままの生活)で、筋の横断面積が25%ほど減少した研究がある。この理由に、筋の合成量の減少と同時に筋の分解量の増加が生じているからである。そんな長時間動かなことはないだろうが、動かない休日の間、筋の萎縮は着々と進行しているはずだ。

 

それでは、風邪をひいてしまってトレーニングが出来ない場合はどうすれば良いのだろうか。

笠原らの研究では、ディトレーニング中のストレッチによって筋横断面積の減少の抑制効果がみられた。これは、筋の伸長作用による成長・増殖因子の分泌が促されたことに関係しているのではないかと考察している。

 

1日、動けない日などは筋の萎縮を防ぐためにストレッチだけでもしてみてはいかがだろうか。

 

 

KASAHARA MASASHI, YAMAMOTO TOSHIHARU, KAWAHARA TAKASHI. INFLUENCE OF STRETCHING ON MUSCLE MASS DURING DETRAINING: 体力科学VOL.59 (2010) No. 5 ページ P 541-548