筋力トレ後の炭水化物摂取の重要性

 

筋力トレーニングのようなきわめて強度の高い運動は、炭水化物が唯一のエネルギー供給源である。人間は、炭水化物を筋内にグリコーゲンとして貯蔵している。

 

ある研究では筋力トレーニングを6〜20セット行った場合、筋グリコーゲンレベルが30〜40%も減少したことを報告している。さらに、エネルギー不足が続いた状態になると、骨格筋はたんぱく質を分解してグルコースを新生しようと働く。つまり、筋肉量が減少してしまうのだ。

 

炭水化物を摂取することで、体脂肪が余分についてしまうのではないかと懸念する声があがるかもしれない。だが、安心してほしい。

 

トレーニング直後、活動した骨格筋ではインスリンの感受性が増加して糖取り込みが高まる。また、GULT4の膜への移動(トランスロケーション)によってインスリンとは無関係に血糖の取り込みを亢進させる。

これらの働きによって運動直後の糖質摂取は、優先的に骨格筋へ取り込まれるので脂質の合成には繋がりにくいのである。

また、糖質とアミノ酸の同時摂取は、筋たんぱく合成をさらに促進させることが分かっており筋肥大にも繋がるのだ。

 

以上のことから、筋力トレーニング後の炭水化物摂取はプロテインと同等に大事なのである。

よってトレーニング直後は、積極的なプロテイン+炭水化物摂取をオススメする。