首の動きを利用してパフォーマンスをあげる!?
2016年05月25日 17:59
「緊張性頚反射」という言葉はご存知だろうか?
これは、頚(首)の動きによって、腕や脚が反射的に動くというものだ。ある研究では、除脳した猿の顎を下に強く引くと下肢が伸展(伸びる)して、上半身が屈曲(曲がる)する。首を右に回すと、四肢の右側が伸展して左側は屈曲する。人間の場合は、首を上に上げると四肢がすべて伸展し、首を下げれば四肢が屈曲することが知られている。この緊張性頚反射は、本人の意思とは無関係に、脳幹を経由して四肢を伸展させたり屈曲させるのだ。
複数の関節を動かす動作は、連動性の効率が良くなることでパフォーマンスが大きく向上する。(ピッチングやバッティング、ベンチプレスやスクワットなど)
実際に首を大きく振るプロ野球のピッチャーも存在するし、持ち上げる瞬間に上を向くウエイトリフターも存在する。もしかすると、熟練者による効率的な四肢の連動性は、緊張性頚反射による首の動きも含んでいるかもしれない。
調子が悪くてスランプに陥った場合、過去の自分の動画をみて四肢の動きだけでなく首の動きも観てみるのはいかがだろうか。
もしかすると、現状を打破するきっかけになるかもしれない。